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Tuesday, November 23, 2021

ラズパイでradiko(ラジコ)を楽しむ:名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第50回) - ITmedia

 新型コロナの影響で、2020年から多くの企業でリモートワークが導入されました。自宅で仕事をしている人も増えました。出勤という行為から解放されて良い物ではありますが、自宅では何となく集中できなかったり、気分転換を図るのが難しかったりするものです。

 そこで、BGMとしてラジオを聴いてみるというのはいかがでしょうか。テレビや動画を違って集中力がそがれにくいため、仕事をしながら聴くなんてことも可能です。

 そこで今回は第17回第18回で作り上げた、Volumio+ハイレゾHATを使い、「radiko」をラズパイで聴く仕組みを作り上げます。

 radikoはご存じの人も多いと思いますが、民放とNHKのラジオをインターネットストリーミングで流しているサービスです。スマホやPCで聴くことができるので、使っている方もいるかもしれません。radikoを聴く仕組みですが、Volumioに用意されている「Logitec Media Server」と「Squeezelite player」というプラグインを使います。

 Logitec Media Serverはネットワークを通して音楽をストリーミング配信するためのツールです。Logitec Media Server向けにいろいろなプラグインが開発されており、今回使うのはradikoを聴くための「らじるこプラグイン」(T Yoshizawa氏作成)をインストールして使ってみましょう。

 まずはLogitec Media ServerとSqueezelite playerをインストールしましょう。Volumioのメイン画面左カラム下にある「プラグイン」をクリックします。「プラグインの検索」と出ますので、そこからLogitec Media ServerとSqueezelite playerの「インストール」を順番にクリックしてインストールします。インストールが終了すると「Enable Plugin」という項目が表示されるのでこれをクリックしてプラグインを有効化します。

Volumio 左にある「プラグイン」をクリックし、Logitec Media ServerとSqueezelite playerの右下にある「インストール」をクリックしてそれぞれインストールする
Volumio インストールが終了すると「Enable Plugin」と表示されるのでこれをクリック

 続いてそれぞれの設定に移ります。「プラグイン」にある「インストール済のプラグイン」タブをクリックして、インストールしたLogitec Media ServerとSqueezelite playerが表示されることを確認しておきましょう。Squeeze playerの「設定」をクリックして表示されたメニューから、「Output Device」の項目に、自分が取り付けたDACを指定します。

Volumio 「プラグイン」にある「インストール済のプラグイン」をクリックし、まずはSqueeze playerにある「設定」をクリックする
Volumio 「Output Device」に自分が使っているDACを設定する。筆者は「Allo Boss」を使っているのでこのように設定した。指定したら「Save」をクリックして保存する

 続いてLogitec Media Serverの設定に移りましょう。先ほどの画面でLogitec Media Serverの右にある「設定」をクリックします。次の画面で「Logitec Media Server」と中央に表示されるので、これをクリックしましょう。

Volumio 続いてLogitec Media Serverの設定に移る。「設定」をクリック
Volumio 中央の「Logitec Media Server」をクリックする

 するとこのように画面が切り替わり、Logitec Media Serverのインタフェースが表示されます。特に設定は必要ありませんので、右下に小さく表示されている「Next」をクリックし続けます。最後に「Finish」と表示されるのでそれをクリックして設定を終了させます。終了するとLogitec Media Serverの画面が表示されます。

Volumio Logitec Media Serverの画面に切り替わる。右下の「Next」をクリックしていく
Volumio この画面まで来たら「Finish」をクリックして設定を終わる
Volumio Logitec Media Serverの画面が表示される

 ではLogitec Media Serverでradikoを聴く設定をしていきます。Logitec Media Server画面の右下にある「セッティング」をクリックします。設定画面が開いたら「Plugins」タブをクリックし、一番下まで画面をスクロールさせたら「Additional Repositories」の項目に「http://t-yoshi.github.io/RadiRuKo-Plugin/repo.xml」と入力し、右下の「Apply」をクリックします。

 いったん画面がリセットされ、冒頭に戻ってしまうので、一番下までスクロールします。するとインストールしたプラグインが表示されているので、左のチェックボックスにチェックを入れ、右下の「Apply」をクリックします。設定が終了したらメッセージに従って、Logitec Media Serverを再起動します。再起動後には「Updated plugins available」のリストに表示されるので、再び全てのチェックボックスにチェックを入れて「Apply」をクリックして設定は終了です。

Volumio 「http://t-yoshi.github.io/RadiRuKo-Plugin/repo.xml」と入力し、右下の「Apply」をクリック
Volumio もう一度一番したまでスクロールして、加えたプラグインをチェックして「Apply」をクリック
Volumio 確認画面が表示されたら「OK」をクリックする
Volumio 再起動するか聞かれるので「Restart now」をクリック
Volumio 再起動するとメッセージが表示されるので「OK」をクリック
Volumio 「Updated plugins available」のリストにあるプラグイン全てをチェックして右下の「Apply」をクリック
Volumio Plugins画面に戻り、設定は終了。右下の「Close」ボタンをクリックして設定画面を閉じる

 Logitec Media Serverのメイン画面に移動したら、左の「Radio」をクリックしてみてください。「らじるラジコ」などのアイコンが表示されていればOKです。なおデフォルトでは東京エリアが設定されていますが、「セッティング」画面の「Plugins」から「らじるこ基本プラグイン」の右にある「セッティング」をクリックするとエリア指定が可能です。またプレミアム会員の場合は「ラジコプレミアムプラグイン」の右にある「セッティング」をクリックするとログイン画面が表示されるので、そこから設定が可能です。

Volumio 「Radio]をクリックすると一覧が表示される
Volumio 「らじるラジコ」を選ぶと放送局名がリストで表示される
Volumio 「らじるこ基本プラグイン」の右にある「セッティング」をクリック
Volumio エリアの指定が可能
Volumio プレミアム会員の設定画面

 ラジオですが、先ほどの放送局リストから聴きたい放送局を選択して表示させたら「▶」をクリックすると再生されます。

Volumio ラジオ再生画面

 多少設定が面倒ではありますが、これでラズパイからradikoを利用できるようになりました。これで在宅ワークの環境も変わるかもしれません。

 余談ですが筆者が編集者をしていたとき、デザイナーさんの事務所に打ち合わせに行くと、必ずどこでもFMが流れていました。あれは何だったのか、今でも不明です。無音よりも多少何かの音がある方が、集中できるのかもしれませんね。筆者も一日の仕事が終わったら、リフレッシュのために好きな音楽を聴いて過ごすことにしています。

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