NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で雉真繊維の社長・千吉の長男・雉真稔を演じるSixTONESの松村北斗が、“朝ドラ”への思いや自身の役柄について語った。
稔は、家業である繊維業を海外に展開させることを志す大学生で、地元で有名な名家・雉真家の跡取りで英語が堪能な好青年。稔との出会いがヒロイン・橘安子(上白石萌音)の運命を動かしていく。
朝ドラ初出演の松村は、本作出演の心境を「やっぱりプレッシャーはありましたね。だからと言って他の作品にプレッシャーがないという意味ではないですし、その作品ごとに独特のプレッシャーがありますが、“朝ドラ”は確立された存在ゆえに特別でした。いくつかお芝居をやらせていただいて『こういうものなんだな』と思う瞬間もあったんですけど、きっとそれが通用しないんだろうな、“朝ドラ”には“朝ドラ”の世界が存在しているんだろうなと思って、ものすごいビビりながら新幹線に乗って大阪へ向かいました」と明かす。
そして、「稔は長男で僕自身は次男だったというのが実は自分の中で大きな違いでした。『カムカムエヴリバディ』は稔が長男だということが大切な作品ですが、僕は26年間『弟』としてしか生きてきていないので、それがすごく邪魔になるだろうなと感じていました。妹や弟がいないので、弟を愛でるという感覚を味わったことが実はないんです。自分が兄として慕われることもないですし。そこが、大きな違いかなと思います。長男役は完全に空想の世界でした」と演じる稔についてコメント。
ただ、「稔と僕自身の似てるかなと思う部分もあるんですよ」と言い、「きっと稔自身は、自分にはある程度『あそび』というか、緩やかさもあると思っているんだろうけれど、周りからはすごくしっかりしているように見られているし、『真面目だね』『頼りになるね』と言われてその言葉に押し流されるしかない瞬間も多いのかなと思うんです。僕もすごく派手な性格というよりは、『大人しそうだね』『物静かそうだね』と言われるんですが、自分の中ではそうではないので本当はもっと声をあげたいし、『普通にふざけるんだぞ』という想いもあって。だけど、しっかり者でいなきゃいけないのかなと思う瞬間もあったりします。その苦しさは、少し似ているかなと思います」と分析する。
そして、現場の印象を「今までいくつか経験させていただいた現場とは、全然違うなと思いました。改めて感じるような強烈さというか、強い説得力を感じる現場でしたね。その空気に飲み込まれそうになったり、なんとか耐えたり…。単純に1話が15分と短いじゃないですか。台本にいろんなものが詰め込まれていて、僕ら役者もそこにいろんなものを詰め込まなくちゃいけないんです。ガツガツ表現していくことも必要な現場で、僕はちょっとのろまだったかなと思うほどです」と告白。
最後に視聴者に向けて、「『カムカムエヴリバディ』は三世代の物語になっている分、1話1話が凝縮されているので、1話でぜいたくに物語を吸収したような気持ちになれるのではないかなと思います。いろんなことがめまぐるしく進んで、どんどん状況が変わっていくとてもエンターテインメント性を感じるドラマです。とにかく1話の食べごたえがすごいんですよね。キュンキュンするシーンもたくさんあるなと思いました。毎朝爽やかな内容というわけではないですが、朝『カムカムエヴリバディ』を観たら、その1日、自分の人生がドラマチックに感じるだろうなと思うくらいドラマチックです!」とメッセージを送った。
(C)NHK
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