Sebelum Selamanya: CHAI・YUUKI が＜YMYM＞で表現する自由なクリエイティブ

世界的に活躍する4人組、ニュー・エキサイト・オンナバンド「CHAI」、そのベース・作詞・アートワークなどのクリエイティブを担うYUUKIが手がけるクリエイティブプロジェクト＜YMYM＞が、ブランド初となるPOP-UP STOREを8月31日（火）までNEWoMan新宿店にて開催中だ。

同クリエイティブプロジェクトは今年4月のローンチ後、アパレル・アート・ライフスタイルグッズなどを通してYUUKIの新たな魅力を自由にアウトプット、表現するスペースとなっている。

QeticではYMYMのクリエイションを手がけるYUUKIにインタビューを実施。ブランドを立ち上げた理由やブランドに込めた想いについて直接話を聞いた。

INTERVIEW：YUUKI（CHAI）

──YMYMを立ち上げたきっかけを教えてください。

YUUKI　元々ファッションが大好きだったんだけど、正直、自分のブランドを立ち上げたいって思ったことはなかったの。でも、自分で書いた絵とかお気に入りのファッションをSNSに載せていたら周りから「YUUKIちゃん、ファッションブランドとか始めたらいいじゃん！」って言ってもらえるようになって。そこから今一緒にYMYMの活動をサポートしてくれているチームの人に出会ったり、「YUUKIちゃんだったら、こんなことできるよ」とか「きっとあんなことやったら面白そうだよね」っていうアイデアをいっぱいもらったりして夢が広がっていったの。

洋服作りをするなら、やっぱり自分で書いた絵をデザインした服を作りたいし、その原画とかも一緒に展示会に出したり私が手掛けられる全ての要素をミックスした何かができたりしたら面白いなと思って！　その考えにみんなが賛同してくれてYMYMができあがったかな。

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──YMYMを「アートとファッションとカルチャーを自由に飛び回るようなブランド」と紹介されていますが、これからYMYMをどんなアプローチ方法で広げていきたいと考えていますか？

YUUKI　うん、そうだね。一応「YMYM」はファッションブランドっていうカテゴリーだけど、そういうカテゴリーに縛られない自由なブランド作りも私だからこそできることなのかなってすごく思ったの。ブランドの名前も「YMYM」って付けたけど、特に意味を持たせてない。意味を持って何かを決めてしまうと、結局一つに絞ることと同じような感覚が自分で自分の範囲を決めるようでちょっと嫌だったの。だから、「YMYM」の意味もこのブランドを好きになってくれた人が勝手に付けてくれれば良いと思ってる。

その人にとって、私のブランドがどういう意味を持つのかが大切だから、その意味が人それぞれバラバラだったとしても私はすごく嬉しい。だからブランドのコンセプトも、誰かにとってのユーモアのきっかけになっていたら良いし、もしそうならなくてもそれはそれでいいし。自由に選択して欲しいかな。このブランドの中のファッションを好きになっても、絵を好きになっても、いろんな好きになる方法を持ってくれたら私が楽しいな。

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──YMYMが手がけるプロダクトの自由だけじゃなくて、それを手に取る側の人の自由も含まれているということなんですね。

YUUKI　自由はあればあるほど大きく広がれるものかなと思うから、より広がる方を楽しみたいなと思って！　もちろん意味を持たせることも素晴らしいとは思うんだけれど、せっかく自分の持てる自由をはじめから絞ってしまうのはもったいないなって。例えば、今は服と絵と陶芸をやっているけど、これから違うことやりたくなるかもしれない。自分がやることにも自由を持ちたいし、そこにみんながワクワクしてほしいなって思うから、もう、枠を絶った！って感じ（笑）。

──同じ表現でも音楽と違って今回の服のように形があるものを作る。その考え方や制作へのアプローチはYUUKIさんにとって違いがありましたか？

YUUKI　やってみてわかったんだけど、やっぱり全然違った！（笑）　例えば『BIG SHORT CHECK SHIRT』は、今はすっごく可愛くできたと思って気に入っているんだけど、作ってる最中は何回もシャツの長さとか袖の形を変えたりしてすごく迷ったね。

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音楽や歌詞を作るときは私の中だけで完成させられるんだけれど、服は自分だけでは作れないからね。デザインして、イメージを伝えて、それをまた別の人に縫ってもらって。みんなで作る団体プレーみたいな感覚が面白かった！すごくたくさんの人が、このブランドに繋がっているんだなって思ったらなんか感動しちゃった（笑）。途中で迷っても最終的には結局うまく行くし、そのプロセスも一緒に全部楽しめたかな。

──最後にYMYMを通して届けたいメッセージを教えてください。

YUUKI　そうだな、純粋にワクワクしていてほしい！次はどんなカルチャーがミックスされるんだろうとか、どんな作品になるんだろうって楽しみにしててほしいね。アウトプットの形は「一個に絞んなくてもいいんだ！」っていうアイデアにもなったら嬉しいなって思う。皆がそれぞれ自分でできる、やりたいことを日常に取り込むきっかけになれたらいいな。やりたかったことをやって、みんなの人生がもっと楽しくなったら最高だよね！