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Sunday, March 7, 2021

<しなのQ&A> 塩尻・平出博物館、資料デジタル化? - 中日新聞

ハンディ型のスキャナーで菖蒲沢瓦塔のデータを収集する委託業者=塩尻市宗賀の平出博物館で(市立平出博物館提供)

ハンディ型のスキャナーで菖蒲沢瓦塔のデータを収集する委託業者=塩尻市宗賀の平出博物館で(市立平出博物館提供)

 塩尻市宗賀の平出博物館で、所蔵する資料を三次元データで記録保存・活用する取り組みが進んでいる。四月から博物館の公式ホームページで公開していく計画で、博物館に行かなくても資料を閲覧でき、小中学校での授業での利用も可能になる。詳しい内容を本紙県版キャラクター「おしえてほっしー」が「おやっきー博士」に聞きました。 (一ノ瀬千広)

 Q 資料を三次元データで記録するって、どういうものなの? おしえて! おしえて!

 A 平出博物館では、近くの国史跡「平出遺跡」や市内の遺跡の発掘調査で見つかった貴重な遺物を保存・展示している。その中から県宝「緑釉水瓶(りょくゆうすいびょう)」や「菖蒲沢瓦塔(しょうぶざわがとう)」など、指定文化財を中心に縄文時代−平安時代の五十三点を選び、デジタル化して保存・活用することにしたんだ。

 デジタル化の作業は技術を持つ市内の業者に委託して昨年十一〜十二月に行った。資料にレーザーを照射して凹凸を読み取って記録していくんだよ。

 展示場所や収蔵庫から資料を一点ずつ出し、ハンディ型のレーザースキャン装置でさまざまな角度から光を当ててデータを取ったんだが、奈良時代のかわら製五重塔の菖蒲沢瓦塔は高さが二・三メートルもあるから大変だったらしい。先端部の宝珠や水煙(すいえん)など十五のパーツに分解して一個ずつデータを取ったんだ。

 Q どうしてデジタル化しようと考えたの?

 A 実は、...

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