国内のVTuber渋谷ハル氏が『Apex Legends』におけるグリッチの蔓延を訴え、大きな注目を集めているようだ。Respawn Entertainmentの開発者にも認識されており、スタッフからリプライが届くまでになっている。
渋谷氏は個人にて活動しているバーチャルYouTuber。2018年5月に配信活動を開始し、『Apex Legends』や『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』などFPSを中心に活動してきた。バーチャルYouTuberによるFPS大会「VTuber最協決定戦」もたびたび主催しており、昨年開催した「VTuber最協決定戦Ver.APEX LEGENDS Season1」は同時接続者数8万人、視聴回数100万回を記録する成功を収めた。
渋谷氏自身が「Apex競技シーンとVTuber界を繋げたい」との思いで活動しており、国内の『Apex Legends』を盛り上げる代表的な人物のひとり。もちろん本人の実力も折り紙つきであり、シーズン7に至るまで全シーズンでApexプレデターを維持してきた猛者であった。ただしその実力が知られるにつれ、ゴースティングなどの被害に悩まされるようにもなっている現状もあったようだ。
くわえてここ最近特に悩みの種となっていたのが、サーバークラッシュグリッチの存在だ。3月中旬ごろより、ランクマッチでの試合中に複数回のサーバー落ちに遭遇。たびたびランクマッチから締め出され、試合放棄ペナルティにてRPを喪失する被害に悩まされてきた。同氏の嘆きはElectronic Artsのスタッフからリプライが届くなど、注目を集めることに。このとき渋谷氏は「意図的にサーバーをクラッシュさせるグリッチが横行している」と指摘していた。そして3月18日、Respawn Entertainmentは『Apex Legends』にて「サーバークラッシュを引き起こしている意図的な不具合について認識している」とツイート。3月19日にはグリッチの一因であるレプリケーターを一時的に使用不可能とし、不具合の修正に当たった(関連記事)。
ただしグリッチのトリガーはレプリケーターだけではなかったらしく、その後もグリッチ要因と見られるサーバー落ちは頻発。渋谷氏のRPはランクマッチ・スプリット1終了によるランクリセットを目前に、プレデター帯を維持できるか否かギリギリの域まで追い詰められていた。グリッチ遭遇によりさらにRPが減少するリスクを負いながらも、全シーズンでのプレデターを維持するためには最終日にランクマッチへ参加せざるを得ない状況となっていた。
しかし3月23日の配信においても、たびたびサーバークラッシュによる試合強制退出の憂き目に遭うこととなる。何度かサーバーを変更して挑戦するものの状況が好転することはなく、2時間半の配信枠のうち5回ものサーバークラッシュに遭遇。結果的に、スプリット1終了とともにはじめてプレデターランクを喪失する結果となった。配信終了時には、自身の力不足としつつ、不可抗力によるランク喪失に対し無念をにじませている。同氏のツイートによれば、スプリット中にグリッチで失ったRP総計は2810ポイントにおよぶという。その後渋谷氏はTwitterにて、自身の配信動画を上げ「この悲惨さがプレマス帯の現状」と訴え。3万1000件以上のリツイートを集め、問題提起として注目を浴びることとなる。
渋谷氏のツイートには、Respawn Entertainmentスタッフも反応している。『Apex Legends』の不正ユーザー対策担当を務めるConor Ford氏はリプライにて、渋谷氏の訴えを開発チームが聞き届けていると伝えた。スプリット2では日本プレイヤーのために対応すると答えており、本問題を解決するための(特に日本向けの)計画があると明かしている。
『Apex Legends』は本日よりランクマッチ・スプリット2に突入する。ただし指摘されているサーバー落ちグリッチについて、具体的にどのような対応が取られるかはまだ発表がない状態。果たして安定した試合環境が望めるかどうかは、依然として不透明な状況が続いている。
からの記事と詳細 ( 『Apex Legends』「サーバー落ちグリッチ」の惨状を人気VTuberが訴え、開発者が反応。はじめてプレデターを逃した配信者の悲痛な叫び - AUTOMATON )
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