立派なアマダイ！ 京都では「グジ」と呼ばれ料亭などで重宝されている
毎月最終水曜日のお楽しみといえば「来月はコレだ。船蝶会釣りもの予報」。今回は１０月に向けてです。風も秋色に変わり、暑過ぎず寒過ぎず、釣りには最適のシーズン。狙えるターゲットもバラエティー豊かになっていきます。こうなったら味覚の秋は釣魚でそろえましょう！ そろそろしまっていた鍋も出番が来るかもしれません。「東京中日スポーツ船蝶会」所属船宿の各エリアから船長イチオシの情報をお届けしますので、釣行の際の参考にどうぞ。
【茨城・千葉】
◆＜フグ＞ 大洗港（茨城・大洗町） 福重丸
茨城地区は大洗港「福重丸」の鈴木満基（みつつぐ）船長。
フグが好調ですね！
「そうだね。もう産卵も済んだから、身がどんどんおいしくなっていくよ」
秋に入って釣り方は変わりますか？
「いやぁ、特に変わらないよ。とにかく手を休めては駄目、常に誘いをかけること。それから空アワセも頻繁にやることだね」
ゲストは？
「マダコがよく交じってくる。いいときは２０杯くらい。ただ１０月は、台風が心配。海が落ち着くまで４日間くらいは船が出せないから」
これからの寒い季節は「フグ鍋」！ やはり。
◆＜ヒラメ＞ 銚子犬若港（千葉・銚子市） 孝進丸
千葉・外房地区は銚子犬若港「孝進丸」の大川文博船長。
ヒラメがロングランですね！
「いまはまだ海水温が高いので、イワシの群れが入ってきませんが、これからもっと期待できますよ。イワシを追いかけてくるヒラメはサイズも数も抜群だから」
夏から秋になり、釣り方に変化は？
「泳がせに使うイワシが海水温の低下で長持ちするようになります。やはり餌付けがビギナーにとっては最初の関門ですから、入門するにはいい時季ですよ」
何度も餌付けをしなくていいのはうれしい限り。ゲストにはマハタ、ソイ、ホウボウなどおいしい魚がズラリだ！
【東京湾奥】
◆＜アジ＞ 浦安（千葉・浦安市） 岩田屋
湾奥地区は浦安「岩田屋」の岩田一人船長。好釣が続くＬＴアジが１０月も引き続きメインになるという。
「調子が上がっています。型が良くて、数も出ています」と声が弾む。釣り場は横浜沖。ただ、もっかとても潮が澄んでいるので「澄み過ぎるとねえ。もう少し濁った方がいい」のだとか。
上手に釣るポイントは「タナ取りが一番大事」と船長。オススメの調理法を聞いたところ「たたき、なめろう、フライ、干物、酢で締めたのもうまい」とスラスラ出てきました。さすがアジのプロですね。１０月から始めるカワハギも「スポットで出るので期待してほしい」ということでした。
【横須賀】
◆＜アオリイカ＞ 長井新宿港（神奈川・横須賀市） 小見山丸
横須賀地区は長井新宿港「小見山丸」の小見山俊（たかし）船長。２０日に解禁になる長井沖のアオリイカに注目したい。
「毎年、開幕したてはしばらく、よく釣れる」ということでシーズンのスタートからガツンと攻めたいところ。「ティップランの準備をしています」と今年のアオリに期待を込める。
もっとも、アオリの解禁までは今出ている城ケ島沖などのヤリイカが引き続きターゲットだ。ただ「小型が多くて、乗りも渋い」現況だという。「難易度が高い。釣果に差が出ますね」と船長。それだけに熟練者にとっては腕の見せ所。我と思わんイカ達者の方はぜひチャレンジを。
【湘南・静岡】
◆＜アマダイ＞ 平塚港（神奈川・平塚市） 庄治郎丸
「１０月はアマダイ！」湘南地区・平塚港「庄治郎丸」の大堀耕史船長はキッパリ言い切った。暑い時期でも釣れる魚ではあるが、やはりアマダイの旬は秋から冬にかけて。そのため、庄治郎丸でも９月２３日からＬＴアマダイ船をスタートしている。
名前に「アマ」がつくけど、釣るのは決して甘くない。アマチュアにも釣れるコツはあるのか。「とにかく船長の言うことを聞く。そうすれば釣れるから」。
アマダイといえば刺し身や塩焼きが真っ先に頭に浮かぶが、大堀船長イチオシの食べ方がバターソテー。「片栗粉をまぶしてバターで焼く。皮がパリッとしてうまいよ」
◆＜オニカサゴ＞ 大瀬港（静岡・南伊豆町） 秀丸
静岡地区は南伊豆・大瀬港「秀丸」の山本正晃船長に「１０月のオシは？」と問うや、間髪入れずに答えが返ってきた。
「中深場ですね。（ギン）ムツとオニカサゴのリレー」両魚ともおいしい高級魚だ。
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September 30, 2020 at 06:18AM
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