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2020年07月05日（日）21:19 pm
2020年F1シーズンを限りにセバスチャン・ベッテルを放出するフェラーリ。チーム代表マッティア・ビノットは、それがチーム単独で出した決断だったことを認めた。
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長い中断期間がようやく終了するやベッテルは2日（木）、チーム脱退は両者の合意に基づくものとしたビノットによる当初の発言を否定。
「あの（電話）で僕はショックを受けた」とオーストリアで語るベッテル。
「懸案事項なんてなかった。話し合いも何もなかったのだから。オファーのひとつも示されなかったよ」
■すべてはコロナのせい？
こうしたベッテルの発言を翌3日（金）に突きつけられたビノットは、もともと2021年の「第一候補」はベッテルだったと次のように言う。
「その後に何が起きた？（新型コロナ）ウイルスと、その世界的流行が世の中を一変させたのだ」
さらに、予算上限の設定と遅れに遅れた規則の変更が追い打ちをかけたとビノット。こうして「状況がガラッと変わったため」、代わりにカルロス・サインツ（現マクラーレン）と契約したのだと言う。
「それに輪をかけたのが、開幕の遅れだ。よってセブ（ベッテルの愛称）は、フェラーリで走るモチベーションをコース上で見せるチャンスさえ奪われたのだ。彼にとっては不運なことだったと思う」
「そこで決めたのだ。そう、あれは我々の決断によるものさ。だから彼に連絡したのだ。こちらの義務だからね」
フェラーリの決定に驚いたとするベッテルについてビノットは、次のように語った。「彼が驚いた様子は、私の記憶にあるかって？そうだね、ある。それは理解できる」
「驚くのも、もっともさ。彼は我々の決定を受け入れてくれたが、今ここに至っても決して満足はしていないと思う」
■自由になったベッテル、ルクレールを上回れる？
だが元F1ドライバーのラルフ・シューマッハによると、これでベッテルは事実上、今シーズン残りを自分だけのために、自由にドライブできるはずだ。シューマッハは、次のように独『ビルト（Bild）』に言う。
「彼（ベッテル）は、もっと好きなように走るだろうね。あくまで自由にドライブするよ。そうなると彼に待ったをかける材料が、フェラーリにはあるかな？」
「もしシーズン序盤にベッテルが走りでルクレールを上回れば、これはすごい見ものだよ」
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